鎌倉暮らし

日々、思うこと。絵封筒や読書の記録。ときどき、鎌倉のおすすめ情報など。

肉に負けない、しっかり 味&香りの【スルメ出汁】を作ろう!

f:id:coco_k:20160229184617j:plain

なんだか不気味な標本みたいになってますが...スルメです。(笑)

アルツハイマーを発症してしまった実家の祖母は、記憶があやふやになる
ことも多いようですが、自分がずっと大切にしていた季節行事や、家族が
喜ぶお料理レシピ等は ビックリするくらいに良く覚えています。
元気だった頃は、一般家庭とは思えないような量の食材(海苔・素麺・
もずく・鮭とば・スルメ...等)を買っていた人なので、いまだに色々な
お店(というか、卸 や 製造元)から、御用聞きの電話が来たりします。
現在はそこまで大量に購入することはないのですが、古くからの
お馴染みさん、として季節になると連絡してくださるんだそうです。
そのため、少量ではあるけれど、母が購入し続けています。

が。

時折、その電話を祖母本人が受けてしまうようなんですね。
そうすると、ふいに昔の会話が蘇るようで、かつての習慣どおり
大量に注文しちゃうらしいのです。
先方は大喜び。祖母も嬉しい。モノが届いて母がビックリ!という
パターンです。
染みついた習慣が強烈なのか、楽しい記憶に力があるのかは謎ですが、
なかなか興味深い行動だなぁ、と思います。

で、そんな誤発注(母にとっては)が発生した場合には、我が家にも
もれなくお福分けが届くことになっています。
とってもありがたいです...ええ、品物によっては

大量の海苔とかもずくとか鮭とば なんかは、すごく嬉しいのですが、
非常に困ったのが、このスルメ
毎年、祖母が大量の松前漬けや 煮物を作るために取寄せていた商品で、
結納にも使えそうな、素晴らしく大きくて立派なモノ。
(「え?結納にスルメ???」、と思われた方は、コチラ をどうぞ。)
昨年の11月、これが6枚も届いて途方にくれました...。

だって、今の私には、さすがに硬すぎるんです。
もちろん、味は好きなんですけどね。
両親は、酒のつまみにいいだろうと言いますが、自宅でお酒を飲むことは
ほとんどないし、アタリメと合う日本酒やビールは、そもそも我が家にない。
アタリメをつまみにシェリー飲んでもいいんですけど...イヤ、やっぱ無理)
保管場所にも困るし、湿気ちゃうし、なにより匂うしね...

さすがに、暖かくなる前には使い切らないとなぁ...と悩んだ結果が、
この瓶詰め。実は スルメ出汁です。作り方は、すごく簡単。


 ●足(本当は腕)は1本づつばらす

 ●身の部分は つまみにするときと同じように短冊状に切る

 ●適当な容器(写真は、塩漬けオリーブの空き瓶)に入れて、全体が

   漬かる程度に水を入れる

 ●冷蔵庫で 半日~1日放置 → 完成!

これで、美味しいスルメ出汁が完成です。
我が家では、すっかり出がらし(失礼)になったスルメも細かく刻んで
スープに入れてしまいます。柔らかくなっているので(私には充分硬い
けど)、一口サイズ位にしても大丈夫かもしれません。
かなりしっかりした 香り+味 の出汁になるので、断糖肉食で魚介系の出汁
(昆布だし や 鰹だし等)がアッサリ過ぎと感じる方にもおススメです。

せっかく買ったのに、食べきらずにちょっとだけスルメが余っている方、
是非 お試しください。