鎌倉暮らし

日々、思うこと。絵封筒や読書の記録。ときどき、鎌倉のおすすめ情報など。

主流から ちょっと逸れた方が面白い-糖質制限 読書感想

10月になって、祖母が両目とも白内障の手術を受けました。

以前ちょっと書いた、アルツハイマーの祖母です。

アルツハイマー白内障...これって、どちらも糖尿病との関わりが

深いものとして(一部の人には)知られていますよね。

糖質制限を始めてから、一度だけ両親に忠告しました。

「お米を食べちゃダメ!とは 言わないけど、せめて食後の果物と

アイスクリーム、おやつの甘いものは止めないと、糖尿病になるよ。」

まぁ、聞く耳なしなので、それ以上は言いませんが。

実家の両親+祖母の食生活は、お米+野菜たっぷり、少量の魚+肉。

食後のデザートは、果物+アイスクリーム。

10時と3時のおやつに、甘いモノ...という、恐るべき内容です。

昔から来客の多い家なので、大きすぎるおやつ用の棚には、いつもお菓子が

ぎっしり。

何故か2台ある巨大冷蔵庫には、大量のアイス。そして、果物...

その上、「家系的に糖尿病にはならないから大丈夫」という、意味不明の

自信を持っているので、糖質制限なんて興味ゼロ。

当然、私たちのことは変人扱いです...いいけど。

あっ、いかん。愚痴っぽくなっちゃった。

で、そんな家族に紹介してもつまらないので、ここで紹介することにします。

糖質制限関連本、3冊。

定番(?)からは 少々外れているので、ちょっと古いけど読んだことの

ない方も多いかもしれません。

ご興味があれば、是非。

...ちなみに、私は全部、図書館で借りました(笑)

「断糖のすすめ」(西脇俊二著)

断糖は、砂糖断ちではなく、いわゆる糖質制限です。

糖質制限実践済みの方には、馴染みのある話が多いかな。

筆者は、西洋医学出身のドクター。

ご両親をがんで亡くされたあと、臓器別・分野別に特化して治療する

西洋医学の対症療法では、

「ほとんどの病気を治せてはいないのではないか?」

と気付き、代替医療に興味を持ったそうです。

東洋医学アーユルヴェーダなどと同じように、「断糖」という食事法も

代替医療の一つである、とのスタンス。

ご自身が、ベジタリアンから一転、断糖肉食ダイエットを 実践されている

ということで、医者兼実践者の目線でポイントがまとまっています。

面白いな、と思ったのは、断糖を成功させるためには

『テレビをつけっぱなしにしないこと』

過剰で不適切な情報を詰め込み過ぎれば、処理しきれずに

"情報の未消化物"として心に残留し、心身に様々な悪影響を与えることに。

これって、メディア・リテラシーですよね。

現代人にとって、ある意味で最も必要な能力。

糖質制限やら健康情報やらに限らず、大量で雑多な情報の中から、如何に

真実を見つけるか、自分に必要な情報を探し出すか、その真偽を判断するか、

見出した情報をいかに活用するか...。

数年前に話題になって、子供の頃から身につけさせるべき...なんて話が

あったけど、どうなったんでしょうね?

子供に教えるためには、まずは私たち大人が、如何にメディアリテラシー

高めるか、ってことですね。

ちょっと話がずれましたが、糖質制限実践者はもちろん、あまり興味の

ない方でも、さらっと読める一冊だと思います。

「ヒトはおかしな肉食動物」高橋迪雄 著)

筆者は動物生理学者。

"人間"ではなく、"ヒト"。

"ヒト"を動物界の一生物、という視点でとらえて書かれています。

糖質制限に関する論争の中で必ず出てくる

「そもそも人間は 草食動物なのか?肉食動物なのか?」

という話。

定番の解答としては、「人類史で見ると...」ですが、その論争に、全く

異なる視点からすっぱりと答えを出してくれます。

その答えが、タイトルになっているんですね。

この部分だけでも、読んで良かったな~、と思えます。

他にも、人間の育児に時間がかかる理由とか、面白い話がたくさん。

人間だって所詮は動物だよね、と思いつつ読んで、すごく気が楽に。(笑)

(栄養学など、それは一昔前の定説では...?と思われる記述も一部あるの

ですが、そこは専門外ですから。)

「あ、そっかぁ」が、たくさん発見できる1冊です。

「分子と心の働きを知れば本当の健康法がわかる」

(島 博基 著)

ちょっと前から話題になっている(...のかな?)『テラヘルツ波』のことが

知りたくて読みました。

(本当は違う本を探してたんですが、テラヘルツ波関連で図書館にあったのは、

この1冊だけだったので。)

でも、この本を読んで良かったな、と思いました。

筆者は医学博士で、SHIMA量子医学研究所の理事長&所長さん。

科学的・専門的なことだけでなく、タイトルにあるとおり心の話も

たくさん書かれていて、面白かった。

信じる・信じない、理解できる・できない、ということではなく、

「こんな考え方の人が、こんな先端分野の研究をしているんだ。」

「興味が、そんな風に広がっていったのか...。」

という感じで読んでみても面白いと思います。

当然ですが、テラヘルツ波のことも、ざっくりと 素人にわかりやすく

書かれていると感じました。

でも、本を読まずに、今すぐテラヘルツ波のことだけ知りたい!と思う方は、

SHIMA量子医学研究所 を覗いてみてはいかがでしょうか? 

 

インターネットで何を見ても、どんな本を読んでも、情報は自分自身で

取捨選別しないといけませんね。