鎌倉にある書店のセレクションが不思議
鎌倉にまつわるイメージの一つに、「文学」「文士」「作家」という言葉がありますね。
事実、私たちが転居のために家探しをしていた時も、それがらみの話をたくさん聞きました。
「ここは以前、作家の●●さんが住んでいて...」
「この家に住んでいるときに書いた作品で、▲▲さんが芥川賞を受賞した...」
などなど。
残念ながらご縁がなくて、そういう家には住んでおりませんが。
とにかく、いろいろな文学者のお名前を耳にしました。
が!
なのに!!
何故か、市内にある本屋さんはイマイチだなぁ、と思うのです。
都内に住んでいた頃は、駅でいえば 新宿~渋谷~東京辺りが主な行動範囲だったので、書店に困ることはまずありませんでした。
「欲しいな~」と思う本は、ほぼ100%、当日中に手にすることが出来たし、本屋に入ってからフラフラと歩き回って、様々な本を開く楽しみも味わえた。
もちろん、都心の(超)大型書店と地方都市の個人書店を比較して、規模がどうのこうの言うつもりはありません。
問題は、書棚に並ぶ、そのセレクション。
どこの本屋さんに行っても、一番充実しているのは、「鎌倉観光ガイド」・「鎌倉紹介」コーナー。
ついでに、「鎌倉ゆかりの文学」とか、「鎌倉検定」とか。
『観光地だからね』
って言われるかもしれないけど...観光地に行くときって、現地の本屋でガイド本を買ったりするもの?
普通は、観光地に行く前に、買うんじゃないでしょうか?
観光地に着いてからは、携帯(当時。今ならスマホですね)を見たり。
それって、私の思い込み?
...って思ったので、引越してきてまもなくの頃、知り合った生粋の鎌倉っ子(?)に訊いてみました。
「この辺の人って、普段はどこで本を買ってるの?どこの本屋がお薦め?」
の、答えがコレ↓
「鎌倉の人って、本読まないの」
.....。
知り合って日が浅かったし、真顔での回答だったので、突っ込むこともできず。
その日の内に、amazonのプライム会員になりました。
確かに、amazonの「なか見!検索」機能は便利だし、新刊を早く読みたいなら電子書籍にしろ、という指摘も、もっともだとは思うけど。
でも。
やっぱり。
本を買う時は、実際に手にとって、ページをパラパラしたいなぁ、と思うのです。
そんなに贅沢な要求じゃないと思うのですが。
そんな理由で、新刊はもっぱらamazonで購入することが多くなった私ですが、その代わりに、古書店めぐりが楽しみになりました。
ここ数年、市内でよくお邪魔しているのが、公文堂書店さん。
洋書や美術関連から小説や料理本まで、ジャンルを限定せずに扱っていらっしゃいます。
ご興味ある方は、ぜひ。
読んで頂き、ありがとうございました。
良い一日をお過ごしください。